Candygrace

Life is beautiful whatever comes.

The world is your oyster. 〜なりたい自分になる!あなたの可能性は無限大〜

イメージ通りの人間になる。

「あなたはあなたのイメージ通りの人間になる。」の意の言葉は何かしら聞いたことがあると思います。ジェームス・アレンの不朽の名著”As a Man Thinketh"は余りにも有名。思い通りの人間になるという力強いメッセージ。ところが、私に取っては、辛いことに直面している最中にあっては、薄っぺらくも思えたメッセージでした。眼前にある問題に潰されそうになり、先行きの不安に呆然となる中で、思っただけで、心に思い浮かべることでその通りになんてなり得ない、そんな安易に行くわけない、といじけて、腐っていたと同時に、そもそもどうありたいかというイメージすら浮かばない、浮かべられない、ヴィジョンを温める余裕がないというどん底でした。暗闇を這っているような感覚です。出口がない絶望感とそこからくる焦燥感とに潰されないように自分を律しているのが精一杯でしたが、唯一私を根強く支えていたのは、二人の娘を育てるというミッション感でした。「今日も一日なんとか乗り越えた」の日々の連続。それでも、少しづつこうありたいという思いが芽生えて来たところから、それを育みつつ、今のままではダメ、ここから脱脚しなければという思いに押されて、どう在りたいか、人生をどう生きていきたいか思いを巡らせるようになりました。不思議なことに、辛い中にあってもその思いに自分を預けて想像の世界に浸る時間、ビジョンを構築している束の間、心軽く楽しく、厳しい現実から解放される思いでした。

イメージ通りの人間になるのであれば、素敵な自分を精一杯イメージしよう。

こうありたいという強い思いに導かれて来たことは確かです。今振り返って言えること、自ら経験して納得のいくことだと言えます。娘たちはそれぞれ自己実現に向けて、人生に果敢に取り組んでいるというところで、私も含めそれぞれ諸々の大小各種の問題・課題がありますが、いつかこうなtりたいという自分像を持つことが原動力となっています。
先日上の娘と話していて、彼女がこれから追求していきたい分野、勉強したい領域をシェアしてくれました。一年前には鬱でクリニックに通い薬を飲んでいた彼女でしたが、今はしっかり自分の方向性を掴んで模索しつつも実直に取り組んでいる様子がとても眩しく、1人の女性として尊敬の念をいだきました。新しい分野の通訳の仕事に、自分でこなせていけるか自信がない状態だった弱気な私を励ましてくれたのは、こうありたいというビジョンをしっかり掲げ、より具体的なイメージを持っている彼女の姿勢でした。<As a Man Thinketh>
イメージ通りの人間になるのであれば、ステキな自分をイメージしよう。こうありたい自分像をしっかり温めよう、そう改めて思わされました。自分にはできないかもしれないと萎縮するのではなく、勉強しつつ挑戦しつつ、もっと高みを目指そう、そう自然と決して力むことなく思えたのは娘のおかげです。それから、これからどうありたいかにもさらに思いを巡らせているところです。

自分史上最高の自分になる

どうせ私は....の負のスパイラルに落ち込むこともあり、投げやり諦めモードになることもあります。でもやっぱり今の自分が嫌で、このままでいいわけないという思いが勝ってくれます。これは、こうありたい!自分像を育むいいチャンスであり、厳しい現実の中にあっても突破口となる糸口でもあります。自分史上最高の自分になるという漠然とした、でも、向かうと方向性だけははっきりした思いを大前提として、生活の各分野に落とし込むようにしています。仕事では翻訳の案件をもっと積極的に取っていく、今の通訳のパフォーマンスを上げる。筋トレでは決めたメニューをキチンと実行する(大した筋トレではないのですけどね、毎日継続するの意)。食生活ではプラントベースのメニューをもっと充実させたい。もっと大胆に寄附ができるようになる。などなど細かいところまで色々落とし込めるのは、この大前提があって、なりたい自分のイメージが先導してくれるからです。

The world is your oyster.

下の娘が一年の休学を経て大学に復学しました。インターンの仕事をしつつ、オンラインの授業にも出ているようですが、本業は大学ですからね、卒業してねという親としての思いが先行してしまい、ダイレクトにその思いを伝えたこともあります。それでもこれじゃあんまりかなと思い、ふと思い出したこの言葉を送りました。シェークスピアの『ウィンザーの陽気な女房たち』に出てくる Pistol という登場人物の台詞です。世界を牡蠣に見立てているが故に直訳でいう「世界はあなたの牡蠣」となっていますが、そこから、世界はあなたの思いのまま、あなたの可能性は無限大という意味です。

多くのポテンシャルがある娘たちのためにも、素敵な自分でいたいと思います。こうありたい自分像、ビジョンを愚直にでも大いに貪欲に凝り固まることなく描くことでこれからの原動力にして生きたいと静かに思っているところです。