Candygrace

Life is beautiful whatever comes.

年を取ることが怖くなくなる時

悠々自適なおばさま

かつて娘たちがまだ中学生と高校生で、部活着(新体操部とダンス部)の選択に毎日追われ、お弁当も時に二食二人分だったりして朝から猛烈にフル活動の子育て真っただ中だった頃、隣に住んでいるおば様の域に達してはやく楽になりたいと漠然と思っていたことがあります。というのも、その未亡人のおば様は、コーラスや俳句といった趣味を堪能しつつお友達との時間を大事にして、毎日朗らかに暮らしていらしたからです。子供はいらっしゃらなかったものの姪御さんや甥御さんと親しくしていらして、お金の心配もなく(アパートを所有していらして賃貸収入があると聞いていましたのでね)、おひとりでお住まいだったのですが、丁寧に料理もしていらした様子でした。下の娘が熱で帰宅してぐったりしていた時、お世話になったこともありました。私の目には悠々自適なおばさまに映って、羨ましかったりもしました。年を取ることが悪くないと思えました。単に子育ての大変な日々から抜け出したい一心でそう思ったのではなく、穏やかに暮らしていらっしゃる、今をいつくしんでいらっしゃる様子が素敵だったからです。悠々自適でいいな~と感じていました。

これから先どうなる

年を取ることが怖いと思うことがあります。要するに、これから先どうなるんだろうという不安、老後の不安です。経済面に関することが大きいですが、この先に起こることに対処できる自分の裁量を疑ってしまうことから来る不安でもあります。こうありたいという自分の姿ではない現実を生きているところからも多少自己肯定感が侵食されてもいるため、年を取ることが怖くなります。

このままではだめとわかっていつつも身動きが取れなくて、何もしないと滅入る、何かしても無力を感じるというネガティブ・サイクル、最悪です。

一層、年を取ることが怖くなってくる、このままでいいの?と自分の中から声が聞こえてくるようで、先行きの不安と相まって迫ってきます。

心配は毒

確かに。心配しても案じても現状は変わりませんし、いいことなど決してありませんものね。かつての悠々自適のおばさまもはたから見たらそうだったとしても、内に秘めた懸念や心配があったのかもしれません。人知れず苦しんでいることもおわりになったかもしれません。他人を羨ましがって自分を惨めな境地にすることほど愚かなことはないです。

では、心配、負の境地から抜け出そう。行動しよう。どんなに些細なことでもいいから。そう思ったところで年を取ることが怖くなくなりました、少しですけど....。

少しづつでも前に進めたらいいです。心配事から自由になりたいと今の状況を嘆くことからは何も生まれないですもの。

育てているバジルの葉にここ数日小さなバッタがいつも同じ場所にいます。バジルの葉に穴がいくつも開いていて、食べている様子でもあります。いいよ、思う存分お食べ。たくさんあるから将来の心配しないでいいよ、そうバッタくんい話しかけました。
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年を取ることが怖くなくなる時、これからのほうが楽しみになれるように、まずは嘆かないことから始めます。

それから、もう一度なりたい自分を具体的にイメージすることからとりかかろうと思います。