Candygrace

Life is beautiful whatever comes.

試される時:親として*ドッグオーナーとして

リーダーとして尊敬されている!

愛犬が帰宅時に走ってきて飛びついてくる行動を一人でお留守番寂しかったからかな、私を慕って駆け寄ってくるのだと単純に思っていました。まるで数十年ぶりにあったかのように超嬉しそうに尻尾をふりながら駆け寄ってくる姿は何とも可愛らしく、また、そうやって誰もいなくなった家に彼がいてくれることがとても感謝でした。仕事で心痛い思いをして帰宅した時など、駆け寄ってきてペロペロ舐めてくれる愛犬を抱きしめておんおん泣いてしまったこともありました。無条件の愛を忠誠を注いでくれているのさえ感じていました。

しかし、今や、帰宅しても駆け寄ってきません。彼が私に愛や忠誠心を注がなくなったのではなく、興味がなくなったのでもありません。私を強い存在として認識した(認識しつつある過程かな...)犬にとっては尊敬の意の態度なのだそうです。人間的な思いと考えで犬の行動やマインドを読み取っていたところから犬のマインドセットから物事を見る観点を学んだ(学んでいる)ところから、愛犬の行動がよくわかるようになりました。一日トレーニングは実は犬対象というよりも、飼い主対象であるというのは確かにです。

「弱いあなたが僕の管轄下から離れてよく今日一日生き延びてきた」という思いで飛びついていたのだそう。今や私は彼のボスでありリーダでもある、強い存在であるという敬意の念から帰宅しても飛びついてくることはないのだそう。頷けます。おいでと声をかけると前よりも姿勢を低くしながら近づいてくるようになりました。リーダーとして認めている態度だそうです。

一連の教わったトレーニングを繰り返していますが、分離不安から後追いがなくなったことは彼もストレスがなくなったようで、穏やかな顔になりました。ここに引っ越してきたばかり時に、公園で会うワンちゃんに吠えまくっていたのですが、今や初めて出会う犬にも吠えなくなりました。弱い私をリーダーとして守る必要がなくなったからです。ミッションからの解放!「優しい顔になったね」といつも朝のお散歩で会う犬連れではない方からもそう声をかけていただきました。

私を強い存在でリーダーとして認識している今、家中での後追い行動もピンポンで吠えることもなくなり、彼としては背負っていたミッションから解放されたからでしょう。これまではピンポンがなると標的ロックオン!みたいな感じで、目がキリリとなって耳がピンと立って吠えだす、戦闘態勢となる、弱い私をリーダーとして僕が守らなきゃというマインドだったところから、今や私は強い存在、守る必要ないとリーダーとして尊敬されているわけです。

尊敬される存在?親として>>>

先日、大学を休学して自分のしたいことを追求しているの上の娘から12月の復学の前に秋に2か月ほどエジプトに行くというプランを聞きました。おお、エジプトか。エジプトという国について知識のない私としてはエキゾチックな国であるというイメージというよりも危険であるというイメージが先行して多少不安になりました。それでも反対しても敢行するタイプなのでむやみに反対することはしませんが、もろ手を挙げて賛成という反応は少なくともしませんでした。というのも資金面で渡航費&滞在費を出してほしいという話になったからです。アラビア語を学ぶという目的だということで、現地に行ってからどの学校がを決める、滞在先もアパートなのか寮なのかホテルなのかB&Bタイプの滞在なのか、とにかく行ってみてからそうした諸々を決めるというのですから、ますます大丈夫かなという思いが膨らみました。

大学の費用のために死守している彼女のための資金があるのを娘としては知っていて、それを今回のエジプト2か月旅行に充当してほしい、大学の費用は奨学金でまかなうというのが彼女の言い分でした。

大学に復学する際に奨学金がきちんと降りるようにタイミングよく手続きができるのかどうかも不透明ですし、奨学金が授与されるかどうかの点も大元から確実ではないと感じる現時点で、彼女のプランに頷くことはできませんでした。そもそも、大学を卒業することが肝心ですので、そのための資金をエジプト2か月旅行プランに充てることには同意できません。経験がアセットという考え方からはそうした経験も貴重な体験であることも十分わかりますが、優先順位上、私としては、大学の費用として固く死守してどんな時も手を付けずに守ってきたお金ですから当初の目的に充てたいと思います。彼女のためを私なりに考えてのことです。インターンやフリーのカメラマンとして幾分収入を得つつとにかくやりたいこと追求してきたこの1年半ですが、そろそろけじめをつけて大学に戻って卒業するという方向に戻ってほしく、彼女の意向もとても分かりますが、親としてのわたしとしては、このお金を今ここでこのプランに充てるわけにはいかない、どうしても。

それでも、行くという確固たる決断である以上、資金面で解決すれば行くでしょうね....その判断は判断としてもう23歳ですもの、尊重することにします。親として試されている試練の時です。思いを伝えることの勇気、思いが伝わらないことの虚しさ、すれ違いのさみしさ、こうした気持ちで入り混じっています。

子供からも愛犬からも尊敬される存在でありたいと思いつつ、自分がどうあるべきか、どう行動すべきか、どういう言動をすべきか考えさせられます。

一貫した態度: ブレない軸

数週間ほどする頃、愛犬としてチャレンジバックしてくることが予想されるそうです。もしかしてあなたはまだ弱いかも...という所で試そうとすることがあるそう。その時に諦めずに一貫した態度で接することが大事だとアドバイスと励ましを頂きました。確かに、玄関外の足跡で今まで力強く吠えていたのですが、昨夜薄く控えめにワンと一声吠えました。玄関で物音がしたタイミングです。まだ、少し背負ってるのかな、私を守るミッション感を。

一貫してリーダーとして強い私を示していくトレーニングを続けます。彼が一点の曇なく、疑う余地のない確固たるリーダーになるべく、ブレないで取り組みます。

親としても、そう。愛しているという大元から、あなたのためには世界も敵にまわして守るという思い、決して大袈裟ではなく、真摯な思いです。そのうえで押し付けがましくなく、理解者でもいたいとおもいます。一貫して揺るぐことなく。