運は勇気のない人にはめぐってこない!
Let-it-go spirit
失敗したらどうしようというリスクヘッジのマインドから挑戦できないことがあります。どうしても躊躇してしまう、安全圏に留まっていたいからです。失敗を恐れる、懸念する姿勢は少なからず誰の心にもあると思います。果敢にリスクを負って進んでいく人でさえ、失敗した場合のシナリオが頭をよぎることもあるかと思うのです。たとえ数秒でも。
失敗しても次につなげればいいというマインドが勝つかどうか。Let-it-goの考え方がすぐさまできるかどうかで自分自身の中での失敗の位置付けが変わってきます。
Ever tried Ever failed. No matter. Try again. Fail again. Fail better.
この言葉をかつての上司が壁に貼っていました。現職に転職を決めたのはこの上司とのインタビューで採用が決まったのが始まりでした。誠実で前向きでとても頭のいいスイス人で問題解決に挑む姿勢、周りへの温かい気遣い、怒りの処し方等、学ぶことの多かった上司です。もう4年程前の話です。この上司が辞める時に、オフィスの壁にはってあったこの言葉が書かれた紙をもらいました。
「何もかもうまく行かなかったとしても、挑戦し続けること。また挑んでまた失敗したっていい。でもその時は前より上手に失敗すればいい。」いうところでしょうか、私の訳です。 劇作家サミュエル・ベケットの言葉です。
失敗は成功のもとという考え方ですが、それともちょっと違うように思います。Lessons learned from failures. 失敗から学ぶこと...ということの方が近いような感じですが、これとも違うと思います。Fail better.上手に失敗すればいいというところには、失敗を恐れない、リスクを負う姿勢があるとともに、失敗を気にしない、Let it go のスピリットが力強く感じられるからです。
運も実力のうち
これ良く聞きます。純粋に実力だけで道を切り開いていけるわけではなく、チャンス到来の際にタイムリーにそれを掴めるかどうかという観点からも、確かに運は実力のうちだと思えます。以前にChance favors the prepared mind.というテーマで書きました。
具体的に落とし込むと、成功する!幸せになる!という確固たる思いがあるとチャンスはめぐってくるということです。そうしたマインドセットでいると、チャンスに敏感になれるのだと思います。
そこから、運は勇気のない人 - この場合は失敗する勇気でしょうか、には回ってこないと思うのです。
歳は重ねましたが、運には歳は関係ないですもの、運がめぐってくるように、チャンスに敏感でありたいと思います。安全を探すのではなく、機会を追い求めることに心と時間を費やす姿勢で、Fail better. 今度は上手く失敗すればいい.。