Candygrace

Life is beautiful whatever comes.

上手に今を過ごしたい:スイスに負けない奥多摩!

自宅から2時間でスイスに匹敵する自然と邂逅!

梅雨入り前に緑濃い季節を堪能すべく奥多摩へ行ってきました。JR青梅線の最終駅である奥多摩で下車、奥多摩から鳩ノ巣駅まで歩きました。これまで御嵩駅から遊歩道を歩いたことはありましたが、このルートは初めてです。奥多摩から白丸を経て鳩ノ巣までの道は、整備されている御嵩から沢井/軍畑への遊歩道とは違い、途中私にとっては結構ラフ!と思わされる箇所もありましたが、思いっきり堪能しつつ完歩しました。川沿いの山道、ロッキーな岩場、吊り橋等を歩きながらエメラルドグリーンの奥多摩の川の色に始終心が奪われる思いでした。不思議なほど緑色の川に幾度となく立ち止まって見入ってしまいました。自宅から2時間ほどでこの自然に出会えるなんて、思い切って出かける決心をした自分を誇らしくさえ思えました。

コロナの影響から自宅待機が続いています。PCで社メールを見ていますが、会社の同僚と直に話すことはありません。こうした生活が2か月ほど続いていると飽きてくるというか、物足りなさ感のようなものにも時として襲われます。これから先の不安も否めません。雇用が守られるだろうかという不安もありますが、これからの将来どうなっていくのだろうかという、いわば漠然とした、いいようのない先行き不透明感に混沌としてしまいます。

粛々と毎日のルーティーンを片付ける日々が続いていた中で、よし、リフレッシュしよう、日常や心配事から自分を解放しよう、甘やかそうと思い切って行動しました。決して大げさではなく、奥多摩の自然はスイスに匹敵する級のダイナミックさを備えています。一泊鳩ノ巣荘にお世話になりました。
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奥多摩に来てるのよ。スイスに匹敵するほどの絶景よ。」と娘たちにメッセージを送りました。本当は一緒に行きたかったな。いつか一緒に来れるといいな。温泉もあるのよ。そうした気持ちも込めつつ、奥多摩の自然の素晴らしさをシェアしたくて写真も送りました。いつもは既読までに数時間から数日かかるところですが、不思議にも二人の娘からその日のうちに返信がきました。「30度あるから気を付けてね」と下の娘、「Enjoy Okutamaaaa....」と上の娘。とても嬉しくなりました。短くも暖かい思いやりあるそれぞれの返信メッセージに、ただただ嬉しくて嬉しくて、何でもないことでしょうけど、私にとってはかけがえのない宝物と同じくらい意味のあることです。

離婚して様々な局面で負担をかけてきたと思います。父親不在の中、不自由な思いや物なりなさを感じさせないようにと父親と母親の両役をこなそうと我武者羅になっていた時期もありました。懸命に、あるいはまた、賢明に努めようと突っ走っていた若かった自分には見えていなかったことも多々ありました。こんなママでごめんねという気持ちはいつもどこか心底にありました。私の人生に巻き込んでしまっている、普通ではない環境で育ってきたことで、しなくてもいい辛い思いもしたことでしょう。お互いを批判しつつ、大ゲンカもしました。いろんな思いにくしゃくしゃになりながらも、娘たちのメッセージに奥多摩の自然がより優しく心に響いてきました。

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潰されてる場合じゃない、滅入ってる場合じゃない、たおやかに生きよう。ふんわり自然にそう思うことができました。これが、今回の奥多摩一泊旅で得た一番の収穫です。