Candygrace

Life is beautiful whatever comes.

よそはよそ、うちはうち!

サンダル禁止/ガム厳禁からたまごっちへ

たまごっちが流行っていて幼稚園の仲良しのお友達が皆持っている中で、私は二人の娘には買い与えませんでした。もう18年強前のことですけどね。上の子は既に本の魅力に取りつかれていて、よく本を読んでいましたので、たまごっちには全く興味を示しませんでした。下の子はというと、たまごっちを持っている友達によく見せてもらっていて、興味津々の様子でした。買ってあげればいいのに...そう高くないのだから...とママ友達に言われたこともあります。金額の問題ではなく、私の子育てポリシー上の問題でしたので、ママ友達の助言はうま~く交わしてすり抜けていました。そう、たまごっちに費やす時間をもっと他のことに費やしてほしいという考えからでした。

ママ友達と子供たちとともにレストランでランチをした際、食べ終わった子供たちがたまごっちをはじめたのですが、持っていない下の子は案の定持っている仲良しの子の横にピッタリくっついて画面をのぞき込んでいました。うちは買わないということを既に言っていましたので、買って~と駄々こねることもなかったのですが、興味あるんだな...と下の子の様子にちょっと心くすぐられもしましたけど、結局買いませんでした。

「よそはよそ、うちはうち」母からピシャリと言われたことをよく覚えています。サンダル禁止、ガム厳禁だった小さい頃のことです。今では孫たちに食後に自らガムを配っていますし、上の子がおしゃれなミュールを履いていても素敵ね!というコメントが返ってくるほど柔軟になった母ですが、子育て現役時代には彼女なりの方針があったのでしょう。サンダルは足によくない、ガムはだらしないということだったらしいです。孫には甘いという点や母の子育ての時代の背景も加味したとしても、今や大逆転してしまったこの方針。それでも、「よそはよそ、うちはうち」という価値観は私の子育てにも受け継がれたという構図です。そう、どの家庭にもその家庭の方針がありますので、少なからず、「よそはよそ、うちはうち」という我が家流というは存在するものだとも思います。

自分に心地よく居られる基本

自分の価値観がコアバリューとしてしっかり基盤にあり、ブレなければ、人の言動に振り回されることはありません。あるいは、人の思惑におどおどすることもないでしょう。自分がどんな人間かよくわかっているという境地にも似ています。みんながもっているから、みんながそうしているから、みんながそう思っているから、という’よそ’(自分以外)に影響されるのは無理もないことですが、その際に自分に取り入れるかどうかのレビューの段階で、自身のコアバリューに相談し、ブレずに決断するというプロセスを踏みます。たまごっちみんなが持っているから私も買おうとなるのか、みんなが持っていても、自分の価値観には合っていないから買わないとなるのかというところです。ブレずに全うすることが「よそはよそ、うちはうち」。そこで、その決断に自信をもって心地よくいられるかどうかという点が大事です。

人が何と言おうと自分をきちんと信じて凛として自分で居る姿勢でいたいです。決して’よそ’を怪訝視したり卑下するのではなく、よそはよそとして受け止めたうえで、自分は自分だとして、様々に言われる雑音に惑わされずに真摯に凛としていようと思います。

CANDY, the Abyssinian Cat - 我が家に猫くんが来た!

おもちゃのデータの中の生き物をお世話して育てるのではなく、本物に触れよう、と思いだしたのは、たまごっちのことがあったことも多少関係していたのかもしれない、と今思いだしています。二人の娘と三人で暮らしている中で、帰宅した時に誰もいない家よりもいいのではないかと思い、猫を迎えることにしました。既に上の娘はかなりの猫派だったので大賛成でした。三人で家族会議をして決めました。下の子も大はしゃぎで、ご縁のあったアビシニアンのブリーダーさんの伊豆の家まで踊り子号に乗って三人で迎えに行きました。踊り子号で芋けんぴを食べながら行ったのをよく覚えています(チョコやクッキーよりもこうしたしぶ~いお菓子を与えていたのも当時の私の方針の一部でしたの)。猫を迎えて帰ってくるだけの全くのトンボ帰りでしたけど、三人で行ったこのキャンディーを迎えに行った旅はよく覚えています、何でもないことですけど、何かしら特別感のある思い出です。

本物で勝負 という気持ちがたまごっちのことからあったのかもしれません。

CANDYは15年生きました。

今朝本棚を整理してて、上段に飾っているCandyを迎えた頃の二人の娘とまだほんの子猫のCandyの写真をしばし見つめました。三人(二人と一匹か)ともこの家にはいませんが、この写真からそれぞれのその後の歩みをふと回想しました。歳かもしれませんね。でも暖かく感じました。

「よそはよそ、うちはうち」のスピリットが健やかに受け継がれていけばいいと写真を見て思いました。