Candygrace

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重ねることでしか後悔をうまない:何が大事か常に見つめ直す姿勢~イチローの引退会見から~

「人より頑張ったなんてとても言えない」

イチローの引退会見をジムのランニングマシンで走りながら見ました。一つ一つの質問に慎重に丁寧に答えている彼の姿勢がストイックなイチローの性格そのものだと感じました。そう、質問とその答えが全くブレていないと感じました。当たり前ですが、多くの場合、質問に対してダイレクトにその質問の答えとしてお話される以外に、あるいはちょっと違うんじゃないのという方向性にずれた答えだったりすることもあります。イチローの場合は微塵もそれがないのです。質問をまず自分の中で受け取ってきちんと解釈して、丁寧かつ確実に言葉を模索、選びながら表現しているのが流石だと思わされたのです。

さて、インテビューの内容で一番印象に残ったのが「人より頑張ったなんてとても言えないですけど、自分なりに頑張ってきました。そうすることでしか、それを重ねることでしか後悔を産まない。」という冒頭部分のコメントです。自分の中に軸があるのを感じます。もう一つ「何が大切かが分かっていると、嫌なことがあってもぶれない」という意のコメントです。

人から何か言われて意気消沈することがありますし、人と比べて不甲斐なくなる、情けない自分を感じることがあります。それを払拭してくれるイチローのコメントでした。何も新しいことではありませんし、今まで本で読んだことのある内容でもあります。それでも丁寧に言葉を選びながら、的確に表現しようと真摯に答えているイチローから発せられるコメントが心に響きました。

自分なりに頑張ることを重ねる、ベンチマークは人ではなく自分自身の中にあるわけです。そして、それを継続する=諦めないということでしょう。重ねることでしか後悔を産まないという表現に重みを感じます。

ルーティー

イチローというと幾つか有名なルーティーンがありますね。朝カレーだったり、ベンチから打席に立って構えるまでに17のルーティーン・ワークがあるというのを聞いたことがあります。コンディション維持のためというのが主たる目的だと思いますが、習慣化するということ、つまり環境を支配するという姿勢が見事です。きっと大記録を取った後も、記録を取ったから今日はいいか~とはならなかったでしょうね、彼の場合。ルーティーンを辞めることはなかったでしょう。重ねることの大切さを何よりわかっているということに加え、習慣になっているという強みからくることだと思います。それからもう一つ、謙虚さでしょうか。自分軸があるから、人より頑張ったから記録を更新したという思いにはならず、自分なりに頑張ったから結果がおのずと出たという自然な考え方ができます。

ルーティーンで環境を支配できている力強さを感じます。

何が大事かから目をそらさず、何度も発見して何度も見返すことで、人から何を言われようがそれに支配されない自分軸を持っていたいとイチローのインタビューから思わされました。そして、重ねることで後悔しない境地でいたく思います。始まったばかりの今日一日を誰からも支配されず、何事からも支配されないで自分軸で生きたいと思います。

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Read your goals daily to help you stay focused and on track for their accomplishment.

今朝窓から見える桜が、五分咲きほどになっていました。昨日はさき始めたばかりという感じでしたが、日中の暖かさが開花を加速させたのでしょう。
五分咲き桜を眺めながら、しばしブレない自分軸を考えました。