Candygrace

Life is beautiful whatever comes.

キツイことができるマインド:メンタル強くなるため*経験はアセット

Fearless Girl(恐れを知らぬ少女)

ニューヨークのウォール街の少女像”Fearless Girl”(恐れを知らぬ少女)が設置されたのは2017年、その時にはもう金融の世界から別業種の現職に転職していました。かつてはFearless Girlの仕掛人であるState Street Global Advisors (SSGA)と同業種の企業で常に大量の文書の翻訳/抄訳に追われていました。よく悪玉に揚げられるヘッジファンドですが、どんなマーケットでも結果を出せる手法として巧妙に練られたスキームは、当時の私にとっては面白くもありました。市場は生き物のよう。

”Charging Bull”像は観たことがあります。果敢に攻めようとするあの雄牛像さながら、攻めの姿勢で強気モードで利益を追求していく様が私が覚えているHedge Fundの姿勢です。当時は確かにbull marketでしたから。専攻が経済畑ではなかった私は、稼ぐため、ポジションを確固たるものにするために、とにかく学ばなければならず、隙間時間も最大限に費やして本を読み、新聞を読み、知識を身に付けよう、私に頼めば大丈夫という信頼を得ようと懸命でした。

自分を追いやらないと、必死で取り組まないといけない状況でした。自分が家長として生活を支えていかなければならないという緊張感で日々支えられていました。だから勉強しなきゃ、結果を出さなきゃ、いいパフォーマンスを出す、認められる、そういう気持ちが生きる糧だったように覚えています。そこで、キツイことができる、キツイことに耐えられるマインドが育つのに役立ったと感じています。

 

昨日Financial Timesの一面にニューヨークにあるFearless Girl像のレプリカがロンドンに設置された記事が載っていました。WOW! Fearless girl!

 

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仕掛人は同じくSSGAらしく、同社のこれまでの功績をたたえるとともに、今後もさらに進歩発展していく意向を込めて設置したのだそう。また、Gender Diversityの目的も同キャンペーンの目指すところだそう。国際女性デーを目前に意識したものでもあるようです。この話題はまた次回。。。

 

ニューヨークのFearless Girl像は当初Charging Bullと向かい合う形で期間限定で設置されていて、攻めてこようとする雄牛に恐れず立ち向かうキリリとした姿がその場のストーリーを創っていた感じでしたが、現在はこの恐れを知らぬ少女は移設されています。

いつかこのFearless Girl像を観たいと思いました。

The world is your oyster.

SSGAの副最高投資責任者のロリ・ハイネル氏の力強いメッセージ、このoysterを使って帰結している粋なコメントを今日娘たちとシェアしようと思っています:

"Hopefully it's that message that: you can do what you want to do. You have the power, you have the capability and you have the support. Aim high, do what you want and the world is really your oyster."

”The world is your oyster.”とは、世界はあなたの思いのまま、機会はあなたの目前に拡がっていますという意味の言葉です。要するに、なんだってできるよ!という励ましのメッセージです。もともとはシェークスピアからの引用です。”The merry wives of windsor"「ウインザーの陽気な女房たち」の中でお金は貸さないといわれた登場人物Pistolが”Then, the world's mine oyster, which I with sword will open."と言い返したセリフから由来します。「ではこの剣にもの岩瀬、会のごとく閉ざしたる世間の口をこじ開けて、真珠をちょうだいするのみ。」という訳が文学上(小田島雄志先生訳)ですが、そこからThe world is one's oyster. 世の中はだれだれの意のままという慣用句になったようです。久しぶりに文学のこうした題材に触れられたこともFearless Girl像とともども今朝はちょっとウキウキしました。

 

'Fearless Girl' comes to London's financial district — just in time for International Women's Day

 https://www.linkedin.com/pulse/power-fearlessgirl-lori-heinel/

 

キツイことを経験することでメンタルが強くなる、育つという観点から、娘たちにはキツことも経験してほしいとも思います。ハイネル氏もここまでの地位に上り詰めるまで人知れずキツイことを多々経験されたと思います。キツイことを経験した先にこのコメントが出てきたのだと感じます。

「自分はできる、その力が備わっている、その能力を持っていると信じること、それから応援してくれる存在もあることを忘れないで。望み高く挑んで!世界はあなたのもの。]

経験はアセット。風はだれもいないほうから吹いてくることもあります。キツイことの最中にある時はこれがいつか自分のアセットになるという長期的目線で考えられればすこ~し観方が変わってくることもあります。

  

それから、最強の真に強いメンタルには、怒りを顕にしない、anger managementが備わっているとも思います。自己管理 自己制御の能力も最強メンタルの武器。

 

辛い経験から人の痛みが分かるようになるという一面もあるかと思います。

 

既に充分普通では無い辛い経験をさせてしまっている娘たちには、できれば平和に'美しい平凡'に囲まれて人生を謳歌して欲しいというのが本音です。でも、人生のステージを上げるには、辛いキツイ経験はアセットだという観方を忘れないで欲しく思います。 

 

The world is your oyster!!