Candygrace

Life is beautiful whatever comes.

繋がる感覚と通じ合う感触

お月さま

思考が行き詰って、このままではドツボにはまってしまう、落ち込んだままでどんより時間を過ごしてしまうことになりかねない、とやりきれない思いに深く沈み込む前にそれを未然に防ぐために、とりあえずエクセサイズに逃げることがあります。一人で部屋でうずくまってしまう前に体を動かすことで目先その状況を回避する、私の常套策でもありますが、肝心なのは沈み込む前にサクッと行動に移すこと。そのタイミングを逃すと結局行きつく先はグダグダ、生産的な方向性にはならないことが多いです。だから即決のうえ行動することにしています、極力。

さて、夜の12時ですが、近くのジムに行ってきました。軽く運動した後の帰り道、満月にもう少しという感じのお月さまが青白くとても綺麗でした。昔からお月さまは好きで月をモチーフにしたオブジェやペンダントを好んで探したり、子供たちもお月さまを擬人化した絵本がとても好きでした。

Good night moonというアメリカの有名な絵本と「月のみはりばん」というのが得にお気に入りでした。「月のみはりばん」のアイデアはとてもユニークでよく考えられていて、下の娘が三日月をみると「お月さま今がんばっているね、きっと」と言っていたのを思い出します。

3人のみはりばんさんがお月さまをお空に送り出すのに、賢明に懸命にお世話をする、管理をします。お月さまを三日月にするために、パーソナルトレーナーとして綿密にエクセサイズをさせるわけです。お月様を毎日測定して計画的に的確に三日月に向けて細くさせるべく、懸命にそのミッションに取り組むみはりばんさんと運動しているお月様の姿を三日月を観て想像しちゃうわけです。満月に向けては食事療法(目玉焼きをたくさん!)とレイジーな過ごし方でお月様は太っていきます。お月さまをお風呂にいれて綺麗にしたりもします。みんなが観るお月さまを適格にお世話するみはりばんさんとそれに従順に従っているお月さまをどの大きさのお月さまを観ても想像してホンワカする気持ちになれるのはこの絵本に出会ったおかげ。なんともかわいらしいアイデア

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お月さまというつながる媒体

話を元に戻しますと、そうです、真夜中のジムの帰り道にもう少しで満月というサイズのお月様に出会ったのです。今夜は特に寒くてお月さまの青白い光がとっても綺麗でした。とりあえず寒くてそそくさと帰宅したものの、もう一度お月さまを観たくてベランダにでました。いました!綺麗。

 

そこで、万葉集の歌を思い出しました。遠く離れたところにいる恋人も今この月を観ているだろうから、雲よ、どうかこの月を隠さないで!と謳った歌があったのを思い出したのです。今は携帯がありますし、メールもLINEもあって繋がっているのが当たり前というか繋がるのが簡単容易にできます。お月さまを観てこの同じ月を思い人も観ているだろうという考えの元、繋がっている感覚を大事にしていた万葉集の時代とは大違い。

それでも、お月さまをみて繋がっている感覚を味わっていたのってロマンチックだと思います。月を観つつ、この同じ月をこのような思いで見つめている、眺めている人が今この瞬間にいるかしら....と私自身も月を観ながら今どうしているかしらと頭に浮かぶ人々に思いをはせました。

 

一人一人が健康を守られ、仕事を守られ、課題に果敢に取り組み、ハッピーでありますようにと願いつつしばし綺麗なお月さまを眺めました。万葉集の詠み人のように、月を観て私を想ってくれる人という繋がる感覚、通じ合う感触を経験できると素敵です。劣等感の塊みたいな自分が出てくるのと闘いながら思い出したフレーズがありました。

 

「落ちこんだりもしたけれど、私は元気です。」

 

魔女の宅急便のキキのセリフ、糸井重里氏が考案したキャッチコピーです。

 

落ち込むこともあるけれど、落ち込んでるのって、そういう思いで時間を過ごすのはもったいないね。お月さまが綺麗なことに心が幾分救われた思いがしました。

 

それから、ノートを拡げてたところで、昔のページから見つけたフレーズにちょっと涙がちょちょぎれました。

 

「明日の私はしあわせになる」大越 桂さんの本から:

終わりの見えない憂鬱

じっと好転の時を待つ

抗うことなく

......

苦しいことも、何かを感じて どう喜ぶかを決めるのかは自由。

人生のひとこまに意味を見出せる人はしあわせ

苦しみと闘わずにやり過ごすしなやかさを手に入れる。

 

これを読んで、もう一度お月さまを観たくなりました、なんとなく。

明日は今日より良くなる!お月さま あしたも会いましょう。